君たちがポラリス

オタクの忘備録

ファンたるものお花畑であれ


初めて、を大切にするタイプのわたくし。
ブログ始めたはいいけど初投稿って何書くべき?!
やっぱり自己紹介がてらのジャニヲタ歴史を書くべき?推しシート的なものを書くべき??てかみんな何書いてるの?!【ブログ 最初の投稿 内容】検索!…………。

とそうこうしている間に半年が過ぎました←???
初めて、を大切にし過ぎ、な。


が、しかし!やっと!ぴったりな内容を思いついたので、忘備録として書いておこうかなと。

 

 

突然ですがあなたにはファンたるものかくあるべき、というポリシーみたいなものはありますか?
私はあります。

 

ファンたるものお花畑であれ

 

お花畑ファン、いわゆる盲目ファンのこと。
例えば担当のスキャンダルに対して、
○○くんはそんなことしないから😡私は○○くんを信じてる😢💕叩くなんてホントのファンじゃない😡😡
みたいなことを言うファン層のことです(※個人の解釈です)
と言うと、それの何がいいの??って声が聞こえてきそうですね〜〜まぁちょっと聞いてくださいよ。


これは、これまでの自分のファンとして姿勢を根底から覆された出来事であり、今までに至る自分のファンたる心構えの核になるものが出来上がった瞬間のお話。 


2014年まで話は遡るんだけどさぁ……。

 

 

 

「2006年頃…正直辞めようと思ってた」

 

 

それは嵐がデビュー15周年の節目にNHKで放送された、「嵐 LIVE & DOCUMENT 〜15年目の告白〜」という番組内で大野智が放った言葉。
一瞬時が止まった気がした、というか正直何を言ってるか分かんないし、頭も気持ちも追いつかない、
ただ茫然と画面に映る智くんを見ることしかできなかった。


私にとってこの言葉以上にショッキングな出来事は今のところまだない。もう、大野智の心に響いた発言ランキング ショッキング部門 堂々の殿堂入り。(何ソレ)
これを超えるショックな発言があるとすれば「嵐辞めます」くらいしかないのでは。(絶対に聞きたくないけど)


2006年頃というのはちょうど私が嵐さんにハマり始めた時期と重なっていた。だからリアルタイムで見ていた、この時の嵐もこの時の大野智も。

なのにどう頑張って思い返しても楽しい思い出しか無かった。「事務所を、嵐を、辞めるかどうかで葛藤していた大野智なんて、記憶のどこを探しても無かった、私には。

確かに智くんがグループ結成当初、事務所を辞めたがっていた事は事実として知っていた。でも、それは遠い過去の出来事で、そんなことはもう微塵も考えてないと思い込んでいた。


だから、驚いた。


あんなに楽しそうにしていると思っていた智くんが、そんな気持ちを抱いていたことに。自分の知ってるはずの時間に自分の知らない智くんがいてショックだった。

私が見て感じたあの日々がすべて否定されてしまった。そんな気がして裏切られたような気分さえした、その一瞬は。

 

でも、もっと恐ろしい考えが浮かんでそんなことは直ぐに問題ではなくなった。

※ 以下個人の解釈を多分に含みます。こんな人も居るんだふーん。という気持ちでお読みください。※

 

もしも、葛藤していたあの日あの時、
智くんがステージに立つ理由の一つに、
望まれるならば(色んなことを諦めて)ステージに立たなければ。という思いが含まれていたら…?
あの時彼を望んだ私の小さな声が、大好きな人に何かを諦めさせた大きな力のひとつになっていたとしたら……?

 

その恐ろしい憶測は一度浮かんだらもう消えなかった。ハワイで涙を流す智くんに、嵐を辞めないで居てくれてありがとう、なんてそんな綺麗な言葉はとてもじゃないけど言えなかった。(もちろん何かを諦めさせてごめんね、とも。)

 

私は自分がとても汚れた人間だと気付いてしまった。
大野智を応援している、ずっとそう思っていた。
でも違った。
私は彼を応援する気なんて、最初から全く無かった。

 

当時、私が彼を望む声は彼のためになっていると信じて疑わなかった。一方の智くんはとてつもない葛藤を抱いていたのに。
自分の存在が彼には必要不可欠だとすら思っていた、当たり前のように。本当は何にも知らないくせに。
そのくせ、もし当時智くんが葛藤していたことを知ったとしても私は智くんに、
歌って踊ることを、嵐を、辞めて好きなことをして生きて、とは絶対に言えないだろうことにも気づいた。
だって私はアイドル嵐として歌い踊る大野智をずっと観ていたいから。


私は嵐の大野智を観ていたい自分の欲を満たすために彼を求めていただけじゃないか。最初から応援する気なんてさらさらなかったんだよ、私は。

例え彼がアイドルでいることに苦しんでいても、他の何かにチャレンジしてみたいと思っていても、
嵐を辞めて好きなことをする智くんを応援するよ!とは口が裂けても絶対に言えない。
大好きで心から応援したい、応援してるって思ってた。でも彼が一人の人間として人生に迷った時に、
貴方のやりたいことを諦めて一生アイドルでいてください。
と言う、私はそんな人間だった。
自分勝手なエゴの塊みたいな人間だった。

そう認めるしか無かった、目を背けたくなるほど汚い感情を。自分の中にそんな汚い感情があるなんて、知らなかった。
いや、今まで見ようともしていなかっただけか。

 

そんなきッッたない人間が、
大野智をまるでお隣に住んでるお兄ちゃんのように近しい存在と勘違いして、
彼の苦しみや葛藤も知らないくせに、彼のすべてを知ったように語り、
あれをしてこれはしないでと要求していたと思うと、
血の通った人間のやり取りとはとてもじゃないけど思えなかった。


そもそもどうして智くんに対して何かを要求できる立場であると思えていたのかが不思議くらい。

彼がどれほど真剣に嵐と自分の人生との双方に向き合っていたかも知らない人間が、
笑顔の裏には喜びや充実感と同じくらい迷いや苦しみがあることも分からない人間が、
智くんにアイドル論を語るなんて例え100万回生まれ変わっても許されない。


やっとそれが分かった。


今までの自分を恥じた。
自分の烏滸がましさと浅はかさが恥ずかしくて仕方なかった。

私は彼へ何か口出したりアイドル論を垂れるような、そんな同等のフィールドにはいない。
それどころか彼を、一人の人間・大野智として認めてもいない。
そんな人間はそもそも彼に何も望めない。

 

それなのに彼に一生アイドルでいて欲しい、
私はそう願うことだけはやめられない、ならばそれ以上がどうして望めようか。

 

彼がどんなことをしたっていい。
アイドルでいてくれるなら。

 

肌が黒くなろうが、ビジュアルが悪くなろうが、釣りばっかり行こうが、彼女がいようが、週刊誌にプライベートが流れまくろうが、収録中に寝てようが、個人仕事が無かろうが
嵐の大野智でいてくれるなら一向に構わない。
それでプロ意識が無いだのアイドル失格だの言わない。
もっとこんな活動をしてだなんて言わない。

 

それは私がいうことじゃ無い。

 

彼を叱ったり導いたりするのは、彼をよく知るメンバーや事務所や各メディアのスタッフや家族・友達の役目であって、
ファンである私の役目では、無い。
むしろどんなことがあってもアイドル嵐の大野智でいてくれるならば、それだけ充分過ぎるくらいアイドルとしてのプロ意識があると、ファンの私の立場ならそう思うくらい。

そしてもし、智くんがやることで受け入れられないことがあれば、
それを見ないそれに触れない。
私の中では無いものとして取り扱う。
彼が決めた何かを止めてと言える立場ではないから。
それを決めるのは彼の周りと、他でもない彼自身。
私が受け入れられないだけだから、私の中で無いものとして処理するだけ。
受け入れられないものが増えれば無いものとして扱うものが増えるので、その結果大野智自身が無いものとして扱われる(=離れる)だけ。


アイドルはファンの奴隷ではない。


あの日そう気付いた。

 

ファンたるものお花畑であれ。
平たく言ってしまえばつまりそう。
かと言ってなんでも受け入れろとかそういうことでは無いない。
ただ、何事にもイエスなんて担当を甘やかしている!というのはやっぱりちょっと違うんじゃないだろうかと私は思う。

ファンであれば厳しい目で担当を見なければ、あれはいいこれはよくないと精査しなければという気持ちは分からなくはない。
自分もそうだったから。

 

でもやっぱりファンってただのファンだから。
そんなに何かを言いたいなら、事務所や関係メディアの担当者になるしかないと思うんです。
何かを口出す権利が欲しいならそうやって同じフィールドに食い込んでいくしか方法はない。
株主ですらないんだからファンにはなんの権利もないよ。
(ちなみにジャニーズを始め殆どの芸能事務所の株は買えない。ファンが株主になると厄介だもんな。知らんけど。)

 


私が彼らを見ることが出来るのは、私が応援しているからなんかじゃ、決して、ない。

 

そもそも応援ってなんだ?

私は自分の欲のためだけに担当にアイドルであり続けて欲しいたけだった。
応援なんて、曖昧な言葉で飾って誤魔化してるだけ。
自分のためだけに偶像が欲しいだけ。

それなら潔く自分の都合のいい大好きな部分だけを見てる方が、むしろ多少盲目的なくらいがちょうど良い距離感なんじゃないだろうかと。

 

私が嵐の大野智を見ることが出来るのは、
他でもない彼自身が自らのいろんな気持ちと戦い、
自分以外の色んな人気持ちを背負い、
そして何よりも彼自身のために人生をかけて、
ステージに立つことを一瞬一瞬選び続けているから。

ファンである私に出来ることは、明日も彼らのファンで居られることを願いながら、
今日もアイドルでいる彼らの姿を必死に目に焼き付けることだけだ。
それはジャニーズに限らず何かのファン全てに言えると、私は思う。

 


ファンたるものお花畑であれ。

 

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実はこれ、休止発表前に書いてたんですよね。
我ながらなんてタイムリーなんだろうと。


あれから約2週間………
この記事を投稿することを躊躇った。
すごく混乱してたし……。

でもやっぱりあの時の気持ちを残しておきたいなって。


まぁ、今の気持ちはまたいつかまとめようかなと……。
(これ以上長くする訳にはいかない)


初回から長く重くなってしまって次からのハードルが上がってしまう……(笑)